症例:足の痛み

症例1:右足外側(第5中足骨基部)の痛み

お客様

10代 女子高校生陸上部

来院

2017年1月

症状と来院理由

足外側の痛み 歩行できない痛さ

起床時から右足外側に痛みがあり、歩く時に足がつくだけで痛い状態だった。その翌日も同じ状況だったそうだ。彼女のお父さんが当院の施術で首肩の痛みが和らいできたことをきっかけに娘さんの施術依頼の電話を頂き来院した。

施術経過と内容

初回:話を聴くと陸上部での練習中に軽く足首を捻ってしまったそうだ。しかし、当日は大して違和感なし。翌日朝から痛みがあるとのこと。おそらく1年前に右足首の捻挫をした後から外側に重心がかかりやすく歪みが出てきた。その影響もあって足の外側(第5中足骨基部)にも痛みが出てきたと推測される。
少し押すくらいでも痛みがあったため、軽く触れるくらいで第5中足骨基部の歪みを調整した。外側の痛みが軽減したあと、他の部位の痛みがあるか押しながら確認すると足底からの痛みもあったため両方からアプローチした。
普通に歩ける程度になって終了。

2回目:前回から2日後に来院。前回よりも楽に歩ける状態から施術スタート。強く痛みが出る部位をピンポイントで調整した。立位で右足外側に強く重心をかけるとまだ痛みが出るが、足全体にかける分には痛みを感じないことを確認して終了。

3回目:前回から3日後に来院。痛みの部位が足の小ゆびと薬ゆびの間(第4ー5中足骨間)に変化していた。そこを中心に調整し、楽になったことを確認して終了。

4回目:前回の2日後に来院。長く歩行すると痛みが出るとのこと。また右膝にも痛みが出てきた。
動作での痛みの出方を確認すると内側から外へ重心がかかると痛みが出ているようだった。その動きでの調整をして痛みは軽減した。
右膝の痛みは膝関節の調整と腓骨の後下方に歪みを調整すると軽減し終了。

5回目:前回から3日後に来院。右足外側の痛みは感じなくなったが右膝の痛みはまだあった。
動作で痛みの出方を確認すると重心をかけると膝蓋骨(膝のお皿)下に痛みが出ていた。膝蓋腱の調整をして軽減したことを確認し終了。

6回目:前回から17日後に来院。もう通常通り陸上部の練習をしている。時々少し右膝に痛みがある。膝・腓骨の歪み、膝蓋腱の捻れを調整して終了。

その後、部活の休日にメンテナンスで通院中。

同時に施術した症状

膝痛

施術に使用した手技

全身バランス調整、骨盤捻転、足根骨の調整、腓骨調整、膝関節調整

考察

捻挫後に固定し痛みを感じなくなってすぐにスポーツを復帰してしまう人が多いのではないでしょうか。大切なのは歪みをしっかり整えないと捻挫を繰り返してしまうこと。これを行わないと膝・股関節・腰の歪みが生じて痛みが出現する可能性が高い。
痛みを軽減すると同時に骨の歪みを整えたことから、2週間で通常の練習ができる程の改善に導くことができたと思う。
特に中学・高校1年生は走るトレーニングが多く、無理して練習に参加してしまいがちである。若いうちにこのことを理解してもらえるようにアドバイスしながら施術を進めていきたい。