めまい?病院に行く前に知っておくべきこと

具体的な原因とは?

多くのめまいや耳鳴りは、ストレスによる自律神経失調症やうつ病が原因だったり、頭蓋骨のゆがみや顎関節症(顎関節のゆがみ)が原因だったりする時が多いです。

また、自律神経の乱れがある人の多くが、頚椎(首)の骨の歪み・ズレがある方が多くいます。

他にも首のこりや肩こりが原因のことも多いです。

ですから、いくらめまいや耳鳴りがしていても耳鼻科のお医者さんは、内耳や中耳などの耳鼻咽喉以外は専門外なので原因が分からなかっただけなのです。

からだの平衡をつかさどる6つの器官

1,三半規管
2,耳石器
3,前庭神経
4,脳幹
5,視床
6,大脳皮質

このどの場所が障害されてもめまいがおこります。

三半規管とは?

回転などの動きを鋭敏にキャッチします。
ここに障害が起こると体が回転するようなめまいをおこします。

耳石器とは?

加速度や重力をとらえる器官です。ここが障害されると、ふわふわするようなめまいを起こします。

前庭神経とは?

これが障害されると、強い回転性のめまいが起こります。

脳幹とは?

ここには体の位置、平衡を司る神経系が集まっています。
ここが障害されると回転するめまいが起こることが多いのです。脳幹から視床、さらに大脳皮質へ伝えられます。

視床、大脳皮質とは?

ここの障害ではふわふわするようなめまいを感じることが多いのです。

症状と合併症

めまいの感じ方は、

「自分のからだが回っている」、「自分のまわりの地球が回っている」、「雲の上を歩くようにふわふわする」、「谷底に引きずり込まれるように感じる」など、さまざまです。

めまい以外には、

血流の悪さ、脳の機能低下、耳鳴り、頭痛、肩こりなどを感じる方が多いです。

 

フワフワするめまい

ストレスによる自律神経の乱れです。過度にストレスが多い人にでます。

自律神経の乱れによる自律神経失調症や、他にもウツっぽくなっている時に起こります。

 

※自律神経失調症の場合、めまいだけでなく耳鳴りを併発する時もあります。

他にも不眠や頭痛、または頭が重い感じになる時もあります。

 

グルグルするめまい

三半規管の血行不良によるめまい。
三半規管に水が溜まりメニエール病になっている場合、ストレスが原因なのでやはり自律神経失調症の症状が起きます。

耳から生じるめまいでは、めまいと同時に耳鳴り、難聴、耳閉感があらわれ、まためまいと平行して軽快します。
脳が原因で起こるめまいは、耳鳴りや難聴、耳閉感を伴いません。めまいも耳から生じるめまいにくらべると軽いことが多いのです。

しかしながら、脳の障害による特徴的な症状があらわれます。
たとえば、物が二重に見える、顔や手足がしびれる、力が入らない、手がふるえるなどの症状です。

また、耳から生じるめまいは何度も何度も同じめまいを繰り返すことが多いのですが、脳から生じるめまいは、いままでに経験したことのないようなめまいであることが多いのです。

病院での処置法

脳に対しての検査

 

脳にめまいの原因があると疑われる場合には、耳鼻咽喉科でおこなう検査の他に、以下のような検査をおこないます。

1,神経学的検査
感覚、運動機能、刺激に対する反応をいろいろな方法でしらべます。その反応によって、脳に原因があるのか、末梢の神経に原因があるのかなど、さらに脳のどこが問題かなどを絞り込むことができます。

2,MRI
磁気を利用して、脳の状態を調べます。脳梗塞があれば容易に判断をすることができます。

3,MRA
MRIとおなじ機械で、脳の血管の状態を調べます。血管のどこが細くなっているかなどの詳細を明らかにすることができます。MRIもMRAもX線を使わないので、人体に対する影響はなく、苦痛もありません。脳波てんかんからめまいをおこすことがあり、脳波を調べます。

耳に対しての検査(耳鼻科)

1,聴力検査 :難聴の有無やその程度をしらべます。
2,足踏み検査: 目を閉じ、30秒間足踏みをします。
3,フレンツェルの眼鏡による眼振検査 :外を見えないようにして目の動きを見ます。

4,視運動性眼振検査 :目の前の動く物体を注視し、眼振の反応をみます。
5,温度眼振検査: 耳に水を入れて、目の動きを見ます。
6,電気眼振計: 目の動きを電気的に正確に解析します。

7,ロンベルク検査: 直立して閉眼し、からだの動揺をみます

その他病院では、薬投与・点滴・注射・頭部運動によるリハビリなどがあります。

薬と副作用

薬を飲むことによって必ず副作用も出ることがありますのでご確認下さい。

※( )カッコ内は副作用です。

1,尿薬(頭痛、悪心、吐き気、貧血など)
2,ステロイド(胃潰瘍や結核、糖尿病の人には使えません)
3,循環代謝改善薬、循環改善薬(悪心、動悸、熱感など)
4,自律神経調整薬(飲み続けると肝臓への負担あり)
5,ビタミンB12製剤(発疹やかゆみが現れることも)
6,制吐薬(下痢や眠気など)
7,めまい薬(口の渇き、のぼせなど)
8,酸水素ナトリウム(痢や食欲不振など)
9,神安定薬、抗不安薬、抗うつ薬(飲み続けると肝臓への負担あり)
10,抗アレルギー薬(逆にめまいを起こすこともあり)

市販薬、漢方もあります。
薬を飲みたくない場合は、注射・点滴・漢方などでも対応できるそうです。

注意点

1.更年期障害と単純に考えない。

2.貧血、子宮筋腫、子宮内膜症などを見落とさないように注意する。

3.女性に多い甲状腺の病気やアレルギー性疾患の有無にも目を向けてく。

4.こころの病い、ストレス、自律神経失調症などと決めてかからない。

5.育児や家事などでくび周りに負担をかけるような日常生活動作に細かく注意する

6.痛合併者は水泳や、鍼灸、マッサージなどを含めた施術を予定しておく。

7.その他:妊娠中、授乳中、不妊療法中の場合は、薬剤使用に注意する。

食事について

悪い食事

 

1,お酒(小脳の機能が弱くなり平衡感覚がおかしくなる)

2,コーヒー

カフェインを含む物、副交感神経の働きを阻害し症状を引き起こすを可能性があります。

 

良い食事

1,貝類、レバー、にんにくなど亜鉛が多く含まれ、亜鉛の摂取が必要なストレスが原因の場合とても有効です。

2,青魚(サバ、イワシなど)
αリノレン酸なども脳細胞を正常化させるのに、効果を感じることがある食品です。
脳疾患が原因の場合、有効な食品といえます。

3,大豆製品(納豆、豆腐など)
トリプトファンなど副交感神経の働きを活発にしてくれる効果的です。

4,卵や肉
ビタミンEも、食事解消法に向いた食品です。

セルフケア・辞めたほうが良いこと

めまい・耳鳴り・難聴でよく告られるメニエール病も、ストレスが原因だと言われています。また睡眠不足も原因となります。まずは休養して、ゆっくりと寝れる時間を増やしてください。

1,首をゆっくりとストレッチしたり肩を回す。
首のこりや肩こりからめまい・耳鳴りが起こることが多いからです。

2,首や肩を蒸しタオルなどで温める。

3,ツボ押し

百会(ひゃくえ) :頭のてっぺん、左右中央の線上

合谷(ごうこく):手の甲側、親指と人差し指を広げたときのくぼみ

湧泉(ゆうせん) :足の裏、指を曲げたときに一番くぼむ部分

 

4,タバコをやめる(ニコチンは血管を収縮し血流を悪くします)
5,アロマやお香でリフレッシュ
おすすめの精油:ラベンダー、カモミール、ローズ、ベルガモット

6,トレーニングで平衡感覚を鍛える
7,耳栓で大きな音を避ける
8,長時間休憩なしの仕事をしない

おすすめな運動

ウォーキング(有酸素運動)、ストレッチ(血行促進)、ラジオ体操、ジョギング、乾布摩擦、自転車、エアロバイク、水泳(ただし、首を後方に そりかえらせる平泳ぎは望ましくありません)