パニック障害?病院に行く前に知っておくべき事

薬の種類・作用と副作用

1,抗うつ剤(SSRI)

パニック障害に有効なセロトニンを増やす作用があります。

現在4種類のSSRIがあり、このうちのいずれかが用いられます。

  1. フルボキサミン(商品名:ルボックス、デプロメール)
  2. パロキセチン(商品名:パキシル)
  3. セルトラリン(商品名:ジェイゾロフト)
  4. エスシタロプラム(商品名:レクサプロ)

副作用:服薬初期には、吐き気や口の渇きなど

2,抗不安薬(安定剤)

SSRIを補助する役割として抗不安薬が用いられることもあります。

抗不安薬のメリットは即効性です。抗不安薬は早いものだと飲んで15分程度で効果が出るものもあります。

その即効性から、発作が起きそうなときに時にすぐ使えるのも利点です。

*主な種類

  1. ロラゼパム(商品名:ワイパックス)
  2. アルムラゾラム(商品名:ソラナックス、コンスタン)
  3. ブロマゼパム(商品名:レキソタン、セニラン)
  4. ジアゼパム(商品名:セルシン、ホリゾン)
  5. クロチアゼパム(商品名:リーゼ)・エチゾラム(商品名:デパス)
  6. ロフラゼプ酸エチル(商品名:メイラックス)

副作用=催眠作用・筋弛緩作用・抗けいれん作用が起こることがあります。

このため、眠気やふらつきに注意が必要です。また、依存性にも注意が必要です。

薬を飲みたくない人へ

漢方

 

1,苓桂朮甘湯⇒気が上に昇ってしまい、過呼吸や頭痛、不眠などのあるパニック障害にも用いられます。

2,四逆散⇒神経過敏傾向があり、気が手足先にめぐらなくて冷たいパニック障害にも用いられます。

3,半夏厚朴湯⇒喉の詰まり、しゃべりにくい感じのあるパニック障害にも用いられます。

4,帰脾湯⇒不眠、心配性のあるパニック障害にも用いられます。

5,抑肝散⇒発作時に背中や腕、肩などが張ったり固くなったりするパニック障害にも用いられます。

6,桂枝加竜骨牡蠣湯⇒夢見がちで、発作時に頻尿になるパニック障害にも用いられます。

7,逍遥散⇒血の滞り、月経異常、水の停滞もある、心優しいタイプのパニック障害にも用いられます。

整体などに通院する

パニック障害は首にも大きな関係があります。

過労や姿勢が悪い、ストレス過多での精神状況によって首の筋肉が凝っていたり、筋肉が緊張してしまうことで脳内の神経伝達物質の働きが低下します。

これがパニック障害やうつ病などの精神疾患を誘発しやすくなると言われています。

食事

良いもの

ご飯、パン、麺類、牛乳、ヨーグルト、たまご、バナナ、のり、レバーや豚肉

(ビタミンB1)、アスパラガスやアボガド(ビタミンB2)。

ピーナツやプルーン(ビタミンB3)、マグロやイワシ(ビタミンB6)、アサリやサバ(ビタミンB12)

かんきつ類・柿・キウイ、ピーマン、キャベツ、乳製品、大豆製品、魚(特に小魚)

小松菜、モロヘイヤ、そば、ひじき、豆類、ごま、わかめ、魚、緑黄色野菜、納豆など

 

悪いもの

ケーキ、チョコやポテトチップスなどお菓子、清涼飲料水、コーヒー、紅茶

ストレスを溜めないためのセルフケア10個

心と身体にストレスを溜めないことが重要です。

1,睡眠⇒早寝早起き、朝は太陽の光を浴びましょう。

2,食事⇒食事の時間は一定に、バランスよく栄養を摂りましょう。

3,目を使いすぎに注意⇒テレビ、パソコン、スマホはほどほどに。
4,好きな音楽を聴く。

5,嫌な事を紙に書きだす⇒書いたら紙をビリビリニ破く。ストレス解消に◎

6,心身のストレスを減らす
7,回復をあせらない(時間がかかります)

8,家族にサポートしてもらう

9,カフェイン、アルコールは控える
10、呼吸を意識する⇒続けることで、自律神経のバランスが整います。

お勧めの運動

ウォーキングやジョギングが◎
短時間の運動ではドーパミンなどの分泌が促進されないこともあるので、およそ20分間を目安に有酸素運動をおこなうようにしましょう。
ウォーキングの他にも、水中でのウォーキングや水泳などもおすすめです。

全身運動をすることで、全身の血流が良くなり、呼吸も整って、脳にも良い影響が及びます。その結果、パニック障害の症状も軽くなっていくというわけです。